バイオメディカル・ファジィ・システム学会大会講演論文集
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遺伝子発現と翻訳の制御のプロトタイプ : 線維化誘導法と転移癌の抑制について(一般講演)
平野 英保平野 雄中野 正博嵐谷 奎一麻生 めぐみ濱田 哲夫
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p. 106-109

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抄録

線維化の組織構築法の開発を行い、開発出来れば難治疾患を含めいろいろな病気の治療に役立てれるのではないかと考えて研究を進めている。先ず、通常食摂取のラットに組織構築の制御を行いアルコール性の線維化を作成してみる事であった。これは精神科に収容されているアルコール依存症の方々のライフスタイルを真似て、一週おきに滋養食(CE2)と煮物としてのSPFラット用餌(atCE2)を与え繊維化が出現した。ここでは、低いRetinol (VA)濃度下で、Vitamin C (VC), Vitamin Bi (VBi),のファジィON/OFF制御が基本となっていると考えた。このON/OFFを行わないと線維化は起こらなかった。そこで更に、この中の主要な反応の流れをファジィ推論し、いくつかのON/OFF制御プログラムを作成し行い、アルコール性の線維化を、VC, VBi, CaCl_2, Proline, Glycine, CysteineをSPFラット用通常食(atCE2)に添加したものと(ONに相当)添加する前のatCE2 (OFFに相当)とのON/OFF制御で誘導できた。さらにこの技術を転移を起こす人の悪性の癌細胞に応用して、原発の癌細胞領域やリンパ節を外科的に摘除した後、それでも転移してくる癌細胞の周囲を線維芽細胞で囲み、転移の抑制を行え、現在も引き続きた。

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© 2000 バイオメディカル・ファジィ・システム学会
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