会議名: 第19回バイオメディカル・ファジィ・システム学会
回次: 19
開催地: 千葉
開催日: 2006/10 -
p. 29-30
フィブロネタチン蛋白は極めて多機能を発揮する複数の機能ドメインの集合体である。mRNAの解析から、フィブロネクチンの進化の過程は、原始フィブロネクチン遺伝子が重複を繰り返し、複数の異なった結合機能を獲得した結果であると考えられた。我々は更に進化の過程を遡る為に、細胞結合ドメイン領域で小さな遺伝子の重複(tiny gene duplication)を解析した。その結果、細胞結合ドメイン全体にtiny gene duplicationが見られた。次に比較対象として、全く同じ方法でエラスチンの進化を調査した。その結果エラスチンはtiny gene duplicationと2種類の原始遺伝子の内部的融合によって進化した事が分かった。