会議名: 第26回バイオメディカル・ファジィ・システム学会
回次: 26
開催地: 北海道
開催日: 2013/10 -
胸部単純X線画像における肺結節陰影は他の正常構造と紛れてしまい人間の目には認識しづらいので陰影を強調する研究が活発に行われている.代表的なものとして経時差分法がある.この手法は同一人物の画像を用いて差分を行うので,ノイズが生じにくい.しかし,この手法は過去画像が必要となるので初診患者に適用することができない.本研究では,過去画像を必要としないCADシステムの実現のために,肺結節陰影等が存在しないことが医師によって診断されている正常な他人の画像と,検査画像の局所的なマッチングを行い,細部まで検査画像に類似した擬似的な正常画像を作成する.この擬似正常画像と検査画像の差分を取ることにより,肺結節陰影強調を行う.