主催: バイオメディカル・ファジィ・システム学会
会議名: 第35回バイオメディカル・ファジィ・システム学会年次大会
回次: 35
開催地: 姫路
開催日: 2022/12/17 - 2022/12/18
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緑膿菌罹患者への抗生剤の投薬順序に注目し, 交差耐性の発生率を非対称性正方行列として整理し, データマイニングの一種である Radius-Distance Model (すなわち Nonmetric Asymmetric Multidimensional Scaling (NAMS)) の手法を適用した. 本手法によって交差耐性率のデータに潜む類似性を二次元布置で可視化することに成功し, その月次変動を時系列的に観測することで, 交差耐性率が抗生剤の同系統株別に分類出来ることを明らかにした. この類似性は作用機序が近い抗生剤同士でも観測された. これら結果は臨床データの積極活用が新たな知見の発見に有望であることを示唆している.