バイオメディカル・ファジィ・システム学会大会講演論文集
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音質評価指標の現状と今後の展望
*磯山 拓都*木谷 俊介*鵜木 裕史
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p. 84

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抄録
私たちの日常生活において音は、快適さや心地よさに大きく影響を与える。たとえば、車のエンジン音 が心地よいものであれば運転が快適に感じられ、家電の操作音が耳障りでなければ使いやすさが向上す る。また、睡眠時に周囲の音がうるさくなければ、睡眠の質が向上することも知られている。このように、音 が人間の生活に及ぼす影響は非常に大きい。 快適な音環境を実現するためには、ヒトが音からどのような印象を受けるかを評価する必要がある。このような音の評価指標として、主観的な音の大きさ、甲高さ、粗さ、変動感などの音質評価指標がある。しかし、これらの指標を毎回聴取実験を行って測定することは、実験環境や参加者の音の好みに影響されるため容易ではない。そのため、これらの指標を計算するための計算モデルが求められている。本研究では、ヒトの聴覚特性を考慮した音質評価指標の計算モデルの構築を行い、従来の音質評価指標の計算モデルと比較を行った。その結果、本研究で構築した音質評価指標の計算モデルは、従来の音質評価指標の計算モデルと比べて、ヒトの知覚をよく説明できることが分かった。現状のモデルは定常音にのみ適用可能であり、非定常音に適用が難しいといった課題が残されている。ヒトの生活環境には、定常音だけでなく非定常音も多く含まれるため、現状のモデルでは十分とはいえない。今後は、刻一刻と変化する音質を評価できる計算モデルの構築を目指す。
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