2010 年 18 巻 3 号 p. 33-50
本稿では,生産価格と労働価値との関係がいかにケンブリッジ(カルドア,パシネッティ,ロビンソン)の蓄積論および分配論の基礎となっているかということ が示される.最後に,私見ではあるが,どの点で,ケンブリッジの理論がマルクス経済学の理論をさらに発展させることができ,逆に,どの点でマルクス経済学 の理論が,ケンブリッジの理論を前進させることができるのかが,示唆される.(原著「マルクス経済学とネオ・ケインジアンの蓄積論における価値と価格」*)の序文より)