産業連関
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2011年次世代エネルギーシステム分析用産業連関表の作成とその応用
中野 諭鷲津 明由
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2019 年 27 巻 1 号 p. 90-105

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抄録

本研究は,2011年次世代エネルギーシステム分析用産業連関表(IONGES)の作成プロセスを解説し,同表を用いたユニットストラクチュア分析によって再生可能エネルギー部門が誘発する経済循環の特徴を比較したものである.IONGESとは,総務省の産業連関表に再生可能エネルギーの発電施設建設部門と経常運転(発電)部門を付け加えた表のことである.2011年IONGESでは,対象とするバイオマス発電部門を細分化し,同発電活動が地域経済に及ぼす影響をより正確に分析できるように関連部門を表章した.ユニットストラクチュア分析によれば,再生可能エネルギーの運転時の単位構造費用(1単位の最終需要が経済全体に誘発する中間財投入額)の差は,建設時の単位構造費用の差に比べると相対的に小さい.また,再生可能エネルギーの中では,木質バイオマス発電や大規模地熱発電の建設時の単位構造費用が低かった.

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© 2019 環太平洋産業連関分析学会
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