産業連関
Online ISSN : 2187-3208
Print ISSN : 1341-9803
ISSN-L : 1341-9803
「1985年日・米・EC・アジア国際産業連関表」 による産業構造及び相互依存関係の分析(2)
太田 博親
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 5 巻 2 号 p. 4-12

詳細
抄録
 前号で世界I-O表の作成の経緯や方法について述べたが,今回この表からいかなることが読み取れるかを中心に分析が行われる。すなわち,この世界初の本格的な国際I-O表から実に多くの興味ある知見が得られる。例えば,日本とEC(ただし英・仏・独の3カ国のみ)とは生産規模の幅が同額であるが,世界全体への輸入誘発力ではECの方が高い。つまり,日本の輸入依存力の低さが読み取れる。また,最終需要一単位の他地域への生産波及効果ではアジア8カ国が圧倒的に高成長の極としての世界経済への影響力は非常に強いことなどが見出される。以下,詳細にこの表の内容を眺めてみよう。
著者関連情報
© 1994 環太平洋産業連関分析学会
前の記事 次の記事
feedback
Top