産業連関
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日米の費用構造較差と戦後日本の費用構造変化
泉 弘志藤川 清史
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1994 年 5 巻 3 号 p. 24-36

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抄録
 日本とアメリカの生産者価格の較差を部門別に検討し,その要因を分析することは,貿易摩擦の究明にとって極めて重要なテーマである。円高がこれだけ継続するなかで,対米貿易黒字が依然として高い理由はなぜか。賃金,労働生産性,輸入価格,利潤率などいずれの要因で日本はアメリカに対して低コストであるのか。あるいは市場の閉鎖性や輸出努力など非価格的要間に原因があるのか等々……。以下,購買力平価とその関連データを中心にI-O価格分析手法を用いてこの謎の要因を追究してみよう。
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© 1994 環太平洋産業連関分析学会
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