日本財団パラリンピックサポートセンターパラリンピック研究会紀要
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パラリンピック競技大会の未来
デイビット レッグ
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2022 年 18 巻 p. 1-17

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抄録

パラリンピック・ムーブメントの歴史はオリンピック・ムーブメントと複雑に絡み合っており,これは今後も変わらないだろう。だが,パラリンピック・ムーブメントとオリンピック・ムーブメントそして両競技大会が一体化するのか,それぞれに独立するのか,あるいは現状のままなのかは不明であり,これが本稿の検討テーマである。仮説として,この両ムーブメントと競技大会は今後融合し続けることが考えられるが,その理由としては,スポーツ内外におけるいくつかの世界的動向が挙げられるだろう。例えば,国・ローカルレベルのパラリンピックスポーツのガバナンスの変化,障がい者アスリートの健常者スポーツへのインクルージョンの進展の遅れ,社会やビジネスにおける世界的動向としての平等・ダイバーシティ・インクルージョン,開催に意欲的な都市を確保するためのメガイベントが抱える課題,障害文化の経済・政治力の増大などである。

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