日本財団パラリンピックサポートセンターパラリンピック研究会紀要
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マレーシア連邦における 障がい者スポーツを取り巻く現状
クー セリナ
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2016 年 6 巻 p. 17-30

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抄録
本稿は,マレーシアにおける障がい者スポーツの歴史を振り返り,発展および功績に関する実態の把握を目的とする。パラリンピック競技大会,アジアパラ競技大会,極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会(FESPIC Games),ASEAN パラ競技大会など総合スポーツ競技大会や総合障がい者スポーツ競技大会への参加をはじめとし,マレーシア の障がい者スポーツの歩みを1970年代から現在に至るまで辿る。さらに,マレーシアに おける障がい者スポーツ団体の役割について,政府とNGO が協力して障がい者スポーツの振興に取り組んでいる。政府は,障がい者スポーツ奨励のため,政策,施設および財政面での支援に力を入れている。障がい者スポーツの統括組織であるマレーシアパラリンピック協議会(Malaysia Paralympic Council)は,障がい者の活動的なライフスタイルの奨励に努め,新しいスポーツやレクリエーションプログラムの紹介に尽力している。そして,マレーシアはフェスピック競技大会,アジアパラユース競技大会,ASEAN パラ競技大会などの各競技大会とともに国際パラリンピック委員会の会議・会合等の主催国として,国際的な役割を果たしている。
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