抄録
本研究は、生体分子の持つ特異的認識・結合機能を利用して、多機能セラミックス材料の一つである酸化亜鉛(ZnO)ナノ粒子を、室温で配線・配列するアセンブリー技術を開発することを目的とする。具体的には、まず、ファージ提示法により見出したZnO材料を特異的に認識・結合するペプチドを、基板上にパターン化した。次に、ZnOナノ粒子を基板上のペプチドと水中・室温で結合させることにより、マイクロからナノレベルでのパターニングを検討した。これにより、フラットパネルディスプレイや太陽電池等の実用化に貢献するとともに、ナノデバイスの新しい作製方法の可能性を追求する。