抄録
b軸配向したBaTi2O5多結晶体をアーク溶解法により作製し、BaTi2O5の誘電特性のに及ぼすSrO添加の影響を調べた。10mol% SrOを添加してもBaTi2O5は単一相であったが、その後SrTiO3やBaTiO3等の異相が現れた。3~15mol%の添加により、BaTi2O5のa軸は1.6907 nmから1.6807 nmに、b軸は0.39345 nmから0.39222 nmに、c軸は0.94641 nmから0.93904 nmに連続的に減少した。0~15mol% SrOを添加したBaTi2O5多結晶体は、いずれも(020)に強く配向した。3mol% SrOの添加により、誘電率は1800から2700に増大した。SrO添加量の増加につれてキュリー温度が750Kから700Kに減少した。