抄録
現在、実用化されている圧電セラミックスの代表はPb(Zr,Ti)O3[PZT]である。しかしPZTは鉛を含むため、環境問題の観点から、非鉛系圧電セラミックスの開発が期待されている。我々はペロブスカイト構造を持ち、380℃にキュリー点を有する圧電体である(K0.5Bi0.5)TiO3(KBT)に注目して研究をすすめている。KBTは分極が困難な材料である。そこでKBTにCaTiO3を固溶させて、キュリー温度の低下よる分極の容易化を試みたところ、CaTiO3を少量置換した組成で圧電特性の向上が見られた。シンポジウムでは、CaTiO3の固溶量と誘電・圧電特性の関係を中心に報告する。