主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
本研究では炭化ケイ素の欠点である低靭性を改善するためSiC系短繊維、繊維織布を強化材とし、反応焼結法により高靭性で緻密質のSiC基繊維複合材料を作製し、機械的特性について検討した。繊維表面にはBN懸濁液に真空含浸させ反応抑制層とした。各組成比でβ-SiCとC(短繊維複合材料の場合、短繊維混合)をボールミル混合した後、バインダー/可塑剤溶液を加えSiC/Cスラリーを得た。スラリーは真空脱気後、ドクターブレード装置によりグリーンシートとした。短繊維含有グリーンシート、グリーンシート/繊維織布を積層させ脱バインダー後、真空雰囲気、1450℃で反応焼結した。焼結体の密度、三点曲げ試験、熱伝導度測定により特性評価を行った。