抄録
等電点pH 2.8の0.8 μm SiC 粒子を30 vol%含む水系サスペンションを pH3, 7で作製した。自作の自動加圧ろ過装置にこのサスペンションを入れ、サスペンションの高濃度化に伴う応力を測定した。pH 3ではサスペンション濃度が48 vol%以上、pH 7では58 vol%以上でろ過の圧力が急増した。19MPaのろ過圧でpH3と7のサスペンションは、それぞれ固体量 53と61 vol%に緻密化された。これらの粒子の固化エネルギーはpH3と7で、それぞれ0.86 J/g-SiC、0.14 J/g-SiCであった。