日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2006年年会講演予稿集
セッションID: 1J19
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オキシアパタイトCa8La2(MO4)6O2(M=P,V)中のO-ラジカルのCWとパルスESRによる研究
*酒井 崇松石 聡斉藤 全三田村 哲理神谷 利夫細野 秀雄
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抄録
私たちはオキシアパタイト中に、最も酸化力が強いといわれている活性酸素O-ラジカルが生成することを見出した。多結晶試料は、原料粉末を混合して酸素中で1300-1400℃にて焼成することで得られた。合成後の試料のCW-ESRの結果ではO-(g┴=2.035、g║=2.001)が室温で観測された。その濃度は1016cm-3程度であったが、UV(Hg-lump)照射後では1017-18cm-3まで増加した。パルスESRの結果は、O-ラジカルは、アパタイト結晶中のLa3+イオンと0.43nm(O2-サイトとCa2サイトの第2近接距離)以上はなれたチャネル中のO2-サイトに、トラップしていることを示した。
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©  日本セラミックス協会 2006
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