抄録
ペロブスカイト型酸化物R1/2Na1/2TiO3: Pr ( R = La, Gd, LuおよびY)の結晶構造と発光特性の関係について調べた。すべての試料において強い赤色発光が観測された。Rのイオン半径が小さくなるにつれて発光ピーク波長は増加した。これは格子サイズの減少に伴い、Pr-O間距離が減少し、共有結合性が増加したことに対応すると考えられる。また、励起過程は母体のバンドギャップの電子遷移に対応し、Rのイオン半径が小さくなるにつれて吸収端が短波長側にシフトすることに伴い励起ピークも同様に短波長側にシフトすることがわかった。