抄録
粒径6nmの単分散TiO2粒子懸濁液から長さ7_から_10cm、平均繊維幅130μmのTiO2繊維を調製した。得られたTiO2繊維を300_から_1000℃で1時間熱処理した。TiO2繊維はナノ粒子から成り、ミクロ孔およびメソ孔を有するため大きな比表面積をもつ。XRDによると、TiO2繊維は900℃までアナタース型単相で、その結晶性は熱処理温度の上昇に伴って向上した。そして、1000℃で100%ルチル型に相転移した。各温度で熱処理したTiO2繊維の光触媒活性を流通系におけるMB分解反応により評価した。