日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
2006年年会講演予稿集
セッションID: 2P064
会議情報

水酸アパタイトによる機能性複合材料(温熱治療用材料)の水熱合成
*村上 節明石田 秀輝井奥 洪二
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
これまでアパタイト(HA)材料の物理的特性、例えば機械的強度の向上をめざした研究は多数行われてきたが、材料特性を活かした高機能化を目的とした複合材料の報告は極めて希薄である。本研究では水熱法を用いることにより、120℃という低い温度でHA材料を作製し、機能材料の機能を損なうことなく機能性複合材料を作製することを試みた。実験ではα-リン酸三カルシウム粉体にマグネタイト粉体を添加し、水熱処理を行った。水熱処理後、マグネタイト粒子が均一に分散保持されたHA単結晶状粒子から構成される多孔性複合体が合成できた。以上のことから、本作製法はマグネタイトをはじめとする種々の材料とHAとの複合化に有力な方法であると考えられる。
著者関連情報
©  日本セラミックス協会 2006
前の記事 次の記事
feedback
Top