抄録
ポリカルボシランとSi-H基を側鎖として多く含むポリシロキサン系のオイル(H-oil)を混合、紡糸、焼成することによって、炭化ケイ素系中空繊維を得ることができた。中空繊維の形態はオイルの混合比、および焼成前に施す熱酸化不融化条件によって、大きく左右される。不融化前後の繊維について、透過光によって、光学顕微鏡観察を行ってみたところ、オイルの含有率20%以上で、不均質な構造が見られること、またその不均質性は不融化後にさらに著しくなることを見出した。このような形態は1273K焼成後の繊維形態にも引き継がれる。紡糸、不融化の後、オイルに含有されるSi-H基の数が減少するが、H-oilのシロキサン主鎖は、前駆体の中に保持されているものと、IRスペクトル変化、質量変化などから推測される。