抄録
6価の多価アルコールであり代表的な糖アルコールであるD-マンニトール水溶液をチタンイソプロポキシドに加え95℃で24h加熱処理することによりTiO2-糖アルコール複合体を合成した。複合体中に含まれているTiO2の結晶構造はアナターゼ型であった。このTiO2-D-マンニトール複合体を0.5M硝酸水溶液中で35℃から95℃で24h加熱処理した後NH3水で粒子を凝集させエタノールで洗浄した後蒸留水中に分散させることによってアナターゼ型TiO2ナノ粒子が中性水溶液中に安定に分散したゾルを得ることが出来た。硝酸処理温度が低いほど高い光触媒活性を有していた。