抄録
本研究では誘導場活性化合成(IFAS)法を用いて、B<sub>2</sub>O<sub>3</sub>とMgを還元反応、および発生したBとカーボンブラック(CB)の反応からなるB<sub>4</sub>C-C複合粉末の合成を試みた。この方法ではMgによるB<sub>2</sub>O<sub>3</sub>の還元でCOの発生を抑えることが期待出来る。まず、2B<sub>2</sub>O<sub>3</sub>+6Mg+C=B<sub>4</sub>C+6MgOの反応を試みたところ、反応式の物質以外に副生成物としてMg<sub>3</sub>B<sub>2</sub>O<sub>6</sub>が生成された。そのため、Cを加えずに、B<sub>2</sub>O<sub>3</sub>/Mg比のみを変化させて合成を行うと、Mg比の増加とともに、Mg<sub>3</sub>B<sub>2</sub>O<sub>6</sub>の減少が観察された。これにCを加えた粉末の熱処理を行った結果、Mg<sub>3</sub>B<sub>2</sub>O<sub>6</sub>の生成はほとんど確認されず、B<sub>4</sub>Cの合成に成功した。熱処理が短時間であることから、IFASを用いることでナノB<sub>4</sub>C-C複合材の作製が示唆された。