シリカゲルコーティング膜の昇温過程における面内応力変化に及ぼす触媒の効果

抄録

硝酸、酢酸またはアンモニアを触媒として含有するアルコキシド溶液からシリカゲルコーティング膜を作製し、ゲル膜の昇温過程で観察される面内応力の変化に及ぼす触媒の種類の効果を調べた。その結果、硝酸または酢酸を含有する溶液から作製される膜においては、面内引張応力が昇温過程で増大するが、アンモニアを含有する溶液から作製される膜においては、応力は殆ど発生しないことがわかった。