主催: 公益社団法人日本セラミックス協会
ZnOは紫外線遮断材料や透明導電性材料蛍光体材料として多く応用を有する物質である。ZnOの応用を展開する上でZnOナノ粒子とその安定な分散ゾルの簡便かつ低環境負荷な合成法の開発が重要である。本研究ではテトラアンミン亜鉛イオンを水溶液中で合成した後、エチレングリコール中に溶解させてテトラアンミン亜鉛イオンのエチレングリコール溶液を得た。この溶液からアンモニアを揮発させることにより加水分解反応を進行させることで55℃にて安定なZnOナノ粒子分散ゾルを得ることができた。この反応プロセスは溶液の混合と静置のみのからなり非常に簡便にもかかわらず反応温度や時間により粒径や蛍光発光特性の制御が可能であることを明らかにした。