Progress of Digestive Endoscopy
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症例
早期胃癌に対するESDを契機にGCPの診断に至った一例
佐野 英子, 山根 剛, 鍛治場 寛, 入江 理恵, 大森 泰
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2026 年 108 巻 1 号 p. 47-50

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抄録

Gastritis cystica profunda (GCP) は, 切除後残胃の粘膜下に好発する嚢胞腺増殖を伴う良性病変で, しばしば診断に難渋する. 症例は75歳男性. 食思不振と貧血の精査中に上部消化管内視鏡検査において胃体上部小彎前壁に粘膜内癌を疑う0-IIc病変を認め, 病理学的に高分化型管状腺癌と診断された. ESDを施行したが, 線維化が強く剥離に難渋した. 病理学的には治癒切除であったが, 一方で粘膜下層にGCPの所見を認めた. GCP病変と管状腺癌の間に連続性はなく, MUC5ACおよびMUC6染色を用いて粘液形質を検討したところGCP病変では陽性, 管状腺癌では陰性であった. EUSおよびCT画像においても癌との連続性は認められなかった. 本症例は非切除胃においてGCPを発症した点, 早期胃癌とGCPを併発し両者に病理学的関連性のないことが確認された点において稀有な症例である.

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© 2026 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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