Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
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症例
短期間に肉眼的形態変化を来した早期胃癌の1例
高砂 憲一楡井 和重加藤 達洋中村 学岩崎 良和菊池 浩史鴨志田 佐智子蓮沼 理栗原 竜一加藤 公敏朝岡 昭川村 洋松井 輝明岩崎 有良荒川 泰行杉谷 雅彦
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キーワード: 早期胃癌, 形態変化, 制酸剤
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2002 年 60 巻 2 号 p. 34-36

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抄録

 症例は62歳の男性,主訴は心窩部痛,制酸剤にて経過観察していたが改善しないため,上部内視鏡検査を施行したところ,体中部後壁にⅡa+Ⅱc型の早期胃癌を認めた。これより21日目に上部消化管造影を施行したところ,同部位に,襞集中を伴う隆起性病変を認め,再び26日目に上部内視鏡検査を施行したところ,Ⅰ型と診断した。リンパ節転移を認めるものの,他臓器転移を認めず,幽門側胃切除術が施行され肉眼的診断においてもⅠ型と診断された。約1カ月という短期間に肉眼的変化を来した早期胃癌の症例は少ないため,報告した。

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© 2002 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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