Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
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症例
内視鏡的に治療した盲腸軸捻転症の1例
坂本 康成中村 篤志地口 学廣川 智海部 大樹川名 憲一永瀬 肇尾崎 正彦
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2005 年 67 巻 2 号 p. 116-117

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抄録
 症例は53歳男性。下腹部痛を主訴に受診,腹部単純X線上,著明な大腸ガスの貯留を認め,CT上,右側腹部に上行結腸を確認できず,注腸検査で上行結腸にbird's beak signを認め,盲腸軸捻転症を疑った。イレウス管挿入後,透視下の大腸内視鏡で上行結腸の狭窄,ねじれ像を認め,これを整復した。症状は改善し軸捻転は解除され退院した。盲腸軸捻転症に対し,非観血的な内視鏡的整復が有効であった稀な例である。
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© 2005 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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