Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
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症例
41日の経過で急速に形態変化を示したS状結腸LSTの1例
後藤 亮子為我井 芳郎保坂 浩子永田 尚義矢郷 祐三大島 隆夫酒匂 赤人森畠 康策小飯塚 仁彦秋山 純一正木 尚彦今村 雅俊上村 直美矢野 秀朗斉藤 幸雄斉藤 澄
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2006 年 68 巻 2 号 p. 162-163

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抄録
 症例は54歳,女性。便潜血陽性を指摘され当科を受診,2005年6月10日大腸内視鏡でS状結腸に15mm大のLSTNG(LST : aterallSpreadingTumor. NG : Non Granular)病変を認め,精査目的で入院した。27日後の内視鏡所見では病変は厚みを増し,中央部により深い陥凹が出現し,Ⅱa+Ⅱc様の形態変化が観察された。病変中央の陥凹周囲のpit patternはⅤI型高度不整を示した。初回観察より41日後の内視鏡像では,病変全体は更に厚みを増し表面の凹凸は明瞭となった。以上から推定深達度sm massiveと考え7月25日にS状結腸切除術を施行した。病理組織学的には15×14mmの高分化型腺癌で,深達度はsm3(2,400um)ly1,v1,n1(+),stage ⅢA,Dukes Cであった。Ⅱa+Ⅱc型sm癌の約2割はLSTないし隆起型早期癌に由来すると言われており,本症例はLSTからⅡa+Ⅱc型sm癌への形態変化を知る上で示唆に富む形態変化を示した症例と思われここに報告した。
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© 2006 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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