Progress of Digestive Endoscopy
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症例
直腸内分泌細胞癌の1例
草野 昌男小島 康弘飯塚 邦夫近藤 史帆渡辺 崇島田 憲宏境 吉孝大楽 尚弘小島 敏明池谷 伸一樋渡 信夫
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キーワード: 直腸内分泌細胞癌
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2006 年 69 巻 2 号 p. 106-107

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抄録
 症例は70歳,女性。69歳時に心筋梗塞の既往があり,抗凝固剤を内服中。平成17年8月5日,暗赤色の下血があり当科を受診。下部消化管内視鏡検査でRaに出血を伴う腫瘍が認められ入院。抗凝固剤中止後の生検では,充実性,胞巣状に浸潤増殖を示す低分化腺癌,または内分泌細胞癌が疑われた。26日低位前方切除術を施行。肉眼的には,18×15mmの2型腫瘍で,組織学的には腫瘍細胞が大小の胞巣を形成し増殖しており,また免疫染色でクロモグラニンA,シナプトフィジンが陽性,電子顕微鏡で内分泌顆粒が認められ,直腸内分泌細胞癌と診断した。術後2カ月のCT検査で下臀動脈領域のリンパ節腫脹,NSEの上昇がみられたため,UFT,ユーゼル内服を開始した。2クール後のCTでリンパ節の増大が認められたため,エトポシド,シスプラチン,放射線療法を施行した結果,リンパ節は消失し,NSEは低下した。術後11カ月,再発なく経過中である。
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© 2006 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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