抄録
消化管粘膜下腫瘍の術前確定診断は時に困難で,術前に確定診断に至らず,腫瘍径や臨床症状で外科的切除,術後病理により診断に至るというプロセスを経るケースが少なくない。今回著者らは為我井らによって考案された胃粘膜下腫瘍に対して粘膜切開剥離法(ESD : endscopic submucosal dissection ; )の手技を併用し,腫瘍を覆う正常粘膜と腫瘍被膜を切開,腫瘍を露出させ直視下に鉗子生検を行なう方法(以下,粘膜切開直視下生検法)にて確定診断を得た胃粘膜下腫瘍の3例を経験したのでここに報告する。