Progress of Digestive Endoscopy
Online ISSN : 2187-4999
Print ISSN : 1348-9844
ISSN-L : 1348-9844
症例
直腸Dieulafoy潰瘍の2症例
天野 智文上原 広嗣有賀 元木村 貴純大和 滋
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 71 巻 2 号 p. 106-107

詳細
抄録
 症例1は73歳男性。脳動脈瘤に対するクリッピング術施行後6日目に血便をきたし,大腸内視鏡検査にて肛門縁より2cm口側にoozingを伴う露出血管を認め,クリッピングにて止血した。症例2は84歳女性。大腿骨頭置換術後9日目に血便をきたし,大腸内視鏡検査にて肛門縁より3cm口側に露出血管と拍動性の出血を認め,内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)にて止血した。2症例とも動脈硬化性の疾患を有し,臥床中であり,下部直腸の血流低下が病因の一つと推測された。
著者関連情報
© 2007 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
前の記事 次の記事
feedback
Top