低肺機能筋萎縮性側索硬化症患者に胃瘻造設を施行した1例

抄録

　筋萎縮性側索硬化症患者の胃瘻造設において呼吸機能の低下があると，軽度の合併症でも呼吸機能低下を起し抜管困難となるため，呼吸機能が十分に保たれている段階で予防的に造設する必要がある。しかしすでに呼吸障害がみられる場合はBiPAP装着下でも施行できる経皮経食道胃管挿入術を選択するなどの工夫が必要である。最近，経鼻内視鏡との鮒田式胃瘻チューブを用い，安全にPEGを施行できた症例を経験したので報告する。