Progress of Digestive Endoscopy
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臨床研究
ポリエチレングリコール含有電解質溶液使用経験者による錠剤型経口腸管洗浄剤(リン酸ナトリウム製剤)の患者受容性および洗浄効果の比較検討
斉田 芳久榎本 俊行中村 寧中村 陽一片桐 美和高林 一浩長尾 さやか渡邊 良平大辻 絢子草地 信也渡邉 学浅井 浩司長尾 二郎
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2010 年 76 巻 2 号 p. 29-34

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抄録
 ポリエチレングリコール含有電解質溶液(PEG)を内服投与された経験のある,腎機能異常がない外来大腸内視鏡検査施行患者を対象に,前向きにリン酸ナトリウム塩の錠剤化による商品(ビジクリア®;以下,NaP錠)の受容性のアンケート調査を洗浄効果の検証とともに行った。2008年2月から2009年2月までの1年間に365名の患者を対象とした。受容性はアンケート調査で,洗浄効果は内視鏡術者の観察スコアで施行した。その結果,NaP錠の前処置は,嘔気・腹痛も少なく,味やにおいに関しても比較的高い受容性の高さが示された。しかし,錠剤の大きさの受容性は低く,今後改善の余地がある。両剤の比較では次回の服薬希望で63.4%がNaP錠を選択しており,PEGの19.5%を大きく上回り,明らかにNaP錠の受容性が高かった。洗浄効果は,ほぼ観察に問題のない程度の前処置が9割以上に行われており前処置が可能であった。ただし製剤残渣は盲腸上行結腸を中心にほとんどの症例で残っており,観察時の処置に工夫が必要であった。両群の比較観察では腸管洗浄力に関しては両群に全く差はなかった。回盲部までの挿入時間はNaP錠で短縮した。以上からNaP錠の受容性と洗浄効果の高さが確認された。腎機能障害や心疾患のない患者においての大腸内視鏡検査前処置の新たなる選択枝として有用であり,大腸内視鏡の普及と患者QOLの向上のために寄与できると思われる。
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© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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