Progress of Digestive Endoscopy
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臨床研究
ESDを施行したBarrett食道癌5例の検討
文園 豊藤崎 順子今井 瑞香今田 真一春日 章良石山 晃世志土田 知宏山本 頼正星野 恵津夫高橋 寛五十嵐 正広山本 智理子加藤 洋
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2010 年 77 巻 2 号 p. 31-34

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抄録
 Barrett 食道癌は近年報告が増えており,ESDを施行した症例の報告もみられる。我々は2005年3月から2008年12月までに5例のBarrett食道癌ESD症例を経験したので報告する。
 症例は全例男性であり,平均年齢は60歳(50~74歳)。肉眼型は0-IIa3例,0-IIc2例であった。すべてSSBEに発生し,分化型腺癌であった。深達度はM癌4例,SM癌1例であり,SM癌はESD後追加手術となった。平均病変サイズは21mm(11mm~38mm)であった。切除方法はAPCでマーキングの後グリセオールまたはヒアルロン酸局注,IT knife®法で施工した。病変の境界は通常内視鏡で認識可能であったが,1例は食道扁平上皮下進展症例で切除水平断端が陽性となった。本症例は扁平上皮下進展を術前診断できなかった。5例とも偶発症は見られなかった。
 Barrett食道癌は今後増加する可能性が高く,ESDは診断・治療に有用な選択肢になりうると考えられたが,Barrett食道癌では範囲診断困難例の報告もあり,特に扁平上皮下進展の術前診断は困難であった。
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© 2010 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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