Progress of Digestive Endoscopy
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臨床研究
当院における急性出血性直腸潰瘍の臨床的特徴
西中川 秀太佐藤 丈征藤田 充植木 紳也山内 芳也武田 悠希大塚 隆文和久井 紀貴大場 信之児島 辰也
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2012 年 81 巻 2 号 p. 67-71

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抄録
【背景】急性出血性直腸潰瘍(acute hemorrhagic rectal ulcer:AHRU)は,高度高齢化社会を迎えた本邦において,今後増加していく疾患と考えられる。 【目的】当院におけるAHRU症例の臨床的特徴について検討すること。 【対象と方法】2004年4月~2010年6月に診断されたAHRU 28例を対象とし,臨床的検討を行った。【結果】平均年齢は75.8歳で,性差はなかった。82%の症例でperformance statusが高度に低下しており,低栄養状態の症例が多かった。基礎疾患は,糖尿病,心疾患,慢性肝疾患,慢性腎不全や脳血管系疾患等の慢性疾患に加え整形外科的疾患の術後,悪性疾患等であった。NSAIDs,抗血栓薬の内服例が多くみられた。潰瘍形態は,地図状,不整形が19例と最も多く,円形,類円形は7例で,Dieulafoy型は2例であった。単発潰瘍が20例であった。出血性ショックを呈した症例は4例(14%)で12例に輸血を要した。止血術は露出血管を確認できた11例(13回)に施行された。止血法はクリップ止血法が9例と最多で,EBLが2例,クリップとHSE局注の併用が2例であった。一次止血率は82%,最終観察時の止血率は91%であった。1例は出血を反復し,内視鏡止血は不能であり,IVRや経肛門的縫縮によっても止血できず死亡した。28例中7例はAHRU発症により基礎疾患,全身状態が増悪し入院中に永眠された。【結語】AHRUは基礎疾患を有しPSの低下した高齢者に多くみられた。内視鏡的止血術が有用であったが,出血に伴う合併症や基礎疾患の増悪により重症化する症例が多くみられた。
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© 2012 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
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