季刊経済理論
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列強としての中国とインドの台頭
ローソン ロバート横川 信治
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2014 年 51 巻 1 号 p. 48-65

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抄録

中国がアメリカをすぐに追い越して世界最大の経済になり,インドが50年ほどでアメリカを追い越すと,一般的に予測されている。中国が現在の困難を乗り越えるだろうとほとんどの識者が信じているにもかかわらず,そのような楽観的な予測は両国の最近のマクロ経済的な出来事で疑いだされている。特にインドに関しては疑いが大きい。この論文では,まず中国とインドにおける急速な経済成長を妨げる経済的・政治的問題を簡単に論じる。中国とインドがこれらの障害を乗り越えると前提すると,両国はいずれも今世紀半ばには経済大国になる。この論文では,そのような発展が世界のその他の地域に与える影響を検討する。

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© 2014 経済理論学会
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