抄録
レントゲンがX線を発見してより, その医学的応用は今日まで驚異的な発展を遂げ, 病変の存在診断には欠かすことの出来ないものであったが, 近年, 種々の画像診断法の発達とともに, 血管撮影は更に, 精緻性が必要とされ, 侵襲性が低いことが要求されるようになった. 最近のコンピューター技術の進歩により, 画像のデジタル化が行われ, 血管内に注入した低濃度の造影剤にて良好なサブトラクション画像が得られるようになった.
本稿ではこのデジタル サブトラクション アンジオグラフィー (DSA) 画像の発展と, その脳血管病変に対する寄与の現況について報告する.