順天堂医学
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総説
中皮腫外来と血液学的診断
樋野 興夫
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2006 年 52 巻 3 号 p. 342-346

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抄録
アスベストにより誘発される中皮腫は, 曝露から発症までの潜伏期間が35年前後と長く, いったん発症したら治療が難しいため早期発見・早期治療が重要である. しかし, 現在一般に用いられている診断法は, 断層撮影 (CTスキャン) あるいは生検材料による診断で, 検出された時には既に進行していることが多い. 筆者らは, 遺伝性ラット腎発がんの進行過程で高発現してくる遺伝子 (Erc) を以前に発見した. このErc遺伝子産物は, 血中に分泌され, 正常ではラットも, ヒトも胸膜や腹膜の中皮に存在することから, 中皮腫になれば同蛋白が増加し, ヒト悪性中皮腫においては腫瘍マーカーになりうることが予測された. そこで, (株) 免疫生物研究所と共同で中皮腫を血液で診断するELISA測定キットの開発を行った.
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© 2006 順天堂医学会
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