順天堂医学
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原著
中国雲南省国境地域に居住する住民のHIV/AIDSに対する知識, 態度, 予防行動に関する調査
張 明姫松葉 剛北川 浩輝斉藤 弥束佐藤 靖子関口 泰弘稲葉 裕
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2007 年 53 巻 4 号 p. 588-597

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抄録
目的: HIV/AIDSに関する保健政策の効果と改善点を明らかにし, 今後の保健政策に活用できるデータを収集することを目的として, 中国雲南省における住民, 特にミャンマーとの国境地帯に居住する住民を対象にHIV/AIDSに対する知識, 態度, 予防行動について質問紙を用いて調査を行った. 対象. 方法: 2006年11月4日-12日, 中国雲南省でミャンマーと国境を接する地域で15歳以上の住民を対象に質問紙を用いた調査を行った. 調査に関してはインタビューアーが中国語で行ったが, 文字の読める対象者には自記式で回答をお願いした. 結果と考察: HIV/AIDSに関する知識を決定するのは居住地域, および学歴であるという結果が得られた. 農村に居住するものや学歴が小卒以下の対象者では, HIVとAIDSとの違いには〈知らない〉と答え, AIDSはすぐに死んでしまう病気だと認識し, 自身に感染の危険があるかについては〈分からない〉と回答するものが多かった. さらに知識の量が態度に強く影響していることが示唆され, 知識の少ないものの方がHIV/AIDSとともに生きる者に対する偏見が強いことが明らかになった. 農民や, 学歴が小卒以下であると, まず知識, それが態度, 予防行動へと差が出てしまうようであるが, このようなファクターについて早急な改善は難しいと感じられた. まず生活水準や教育インフラをはじめとした社会開発水準を向上させなければ, 教育や疾病予防対策が行き届きにくく, 住民の関心も高まらないと予想される. そのような問題に関する対応策をとった上で, HIV/AIDS対策として, まず字の読めない住民でもわかりやすいロールプレイなどの手法や, 少数民族の地域を対象とした文化的背景を考慮した形での健康教育手法の普及が望まれる.
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© 2007 順天堂医学会
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