抄録
本研究では,踊り手が与える印象によって観察者の注目する箇所がどう変わるのか明らかにする事を目的としている.それを明らかにすることによって,舞踊動作を学習する際のポイントとなる動作の特徴を学習者に与える事ができると考える.まず,踊り手が観察者に対して特定の印象を与えるために創作した舞踊動作から運動特性を抽出し,与えたい印象によって,観察者側の注視点が変わるかどうか検討を行った.その結果,印象の異なる動作を学習する際には,注視する箇所や回数が異なっており,動作の特徴と関連性がある事が示唆された.