主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2021年度人工知能学会全国大会(第35回)
回次: 35
開催地: オンライン
開催日: 2021/06/08 - 2021/06/11
欠陥進展下の転がり軸受の余寿命推定において,軸受毎の余寿命の個体差,および振動加速度の変動に対してロバスト性を向上させることは余寿命推定の精度向上における課題である. 本論文では,階層ベイズに基づく余寿命回帰手法を提案することで,転がり軸受毎の余寿命の個体差を考慮した.併せて変動の大きい振動特徴から直接余寿命を推定するのではなく,中間変数として欠陥の状態を示すパラメータを導入することで,振動特徴の変動に対するロバスト性を向上させた. 提案手法により,余寿命を単調な回帰曲線で推定することを可能とした.くわえて,特に欠陥進展初期における余寿命推定精度が向上できた.