人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第35回 (2021)
セッションID: 3E1-OS-5a-01
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統一プロトコルによるグループディスカッションにおけるマルチモーダルデータ収集
*酒井 元気大村 廉岡田 将吾酒造 正樹諏訪 博彦瀬川 典久藤波 香織村尾 和哉湯浅 将英
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抄録

近年、学生のマルチモーダルデータの収集、分析により、効果的学習支援を目的としたシステムの研究開発が活発である。それら研究では、単独、少数大学で独自の実験プロトコルでデータ収集を行うことが一般的である。それらは、大規模データを収集しているが、各研究で独自のプロトコルに基づく実験を行っているため、より多くの教育機関での活用を目指した標準化は困難である。本研究では、グループディスカッション(GD)に注目し、生産的GD実現のための支援システム構築を目的にマルチモーダルデータ収集を行っている。但し、独自プロトコルによるデータ収集の問題を踏まえ、複数大学でコンソーシアムを結成し、統一プロトコルで学生のマルチモーダル情報を取得することで、偏りのない、大規模なデータ収集を目指すところに本研究の特徴がある。現在、8大学で統一プロトコルにより、グレインストーミング、合意形成型GDのデータを収集しており、聞き手の感情を予測法等の研究が進んでいる。今後、より多くの大学で学生のデータを収集・分析し、参加者の支援が必要な点を明らかにして,人工知能技術・インタラクション技術によるGD支援システムの構築を目指したい。

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© 2021 一般社団法人 人工知能学会
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