人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第35回 (2021)
セッションID: 4E2-OS-11b-04
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性格情報を反映した発話文生成
*山下 紗苗奥村 紀之
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キーワード: 発話生成, 性格特性
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抄録

対話システムには、キャラクタ性がない、キャラクタ性に一貫性がないといった問題がある。本研究では、Big Five のスコアを性格とみなし、Twitter のツイートから個人の性格を反映した発話を出力することをめざす。1文単位へ分割した個人のツイートをもとに、転移学習を行いBERTのマスク語予測モデルを用いて語を置換することで、その人らしい発話を出力する。評価は、違和感のない文が出力されているかどうかと、その人らしい発話が生成できているかどうかの 2 つの観点から行う。その結果、形態素解析を行わないSentencePieceをトークナイザに用いたモデルは、単語分割後に Byte Pair Encoding を行う方法と比較して、より流暢に語を置換できることがわかった。また、Big Five の誠実性と神経症的傾向については、個別ツイートを用いて転移学習を行うことで、書き手の性格を反映できることが得られた。

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© 2021 一般社団法人 人工知能学会
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