人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第39回 (2025)
セッションID: 1Q4-GS-10-04
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失語症者リハビリテーション支援システムで課す文章読解問題の自動作成
*櫻井 勇輔内田 智之川本 佳代小崎 和治鈴木 祐介宮原 哲浩
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抄録

失語症とは,脳梗塞,脳出血,脳外傷,脳腫瘍などが原因で引き起こされる,大脳の言語中枢の損傷による後天的な言語障害である。言語聴覚士は,失語症を患っている人(失語症者)の言語機能の維持・向上のために,検査,助言,指導などを行う。著者らは,失語症者の社会復帰を目指した失語症者リハビリテーション支援システム(AphaRehaSys)を開発している。AphaRehaSysでは,言語聴覚士が作成したプランに従い,失語症者が問題を解くことで,言語機能回復のためのリハビリテーションを行う。AphaRehaSysで使用する問題は,主に言語聴覚士によって作成される。そこで本稿では,言語聴覚士の負担軽減のため,自然言語処理モデルであるBERTとT5を用いた文章読解問題を自動作成する手法を提案する。さらに,提案手法により自動生成した文章読解問題の評価実験を通じて,提案手法の有用性を示す。

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