人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第39回 (2025)
セッションID: 3E4-OS-11a-02
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マルチエージェント・シミュレーションを用いたベーシックインカムと負の消費税が経済格差に与える影響の比較
*中山 功一下田 英寿山下 優斗
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抄録

本論文では,より少ない財源でより世帯間の経済格差を減少させるため,負の消費税(給付付き消費税額控除)と累進消費税(超過累進税率方式消費税)を提案した.マルチエージェント・シミュレーションを用いて,負の消費税や累進消費税が経済格差に与える影響を,負の所得税やベーシックインカムと比較した.実験結果から,負の消費税や累進消費税が世帯間の貯蓄の格差を顕著に減少させ,負の所得税は適職率に影響を与える可能性が高いことが示された.また,ベーシックインカムの過剰な給付が,世帯間の貯蓄の格差を増大させる可能性が示された.

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