主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2025年度人工知能学会全国大会(第39回)
回次: 39
開催地: 大阪国際会議場+オンライン
開催日: 2025/05/27 - 2025/05/30
本論文では,より少ない財源でより世帯間の経済格差を減少させるため,負の消費税(給付付き消費税額控除)と累進消費税(超過累進税率方式消費税)を提案した.マルチエージェント・シミュレーションを用いて,負の消費税や累進消費税が経済格差に与える影響を,負の所得税やベーシックインカムと比較した.実験結果から,負の消費税や累進消費税が世帯間の貯蓄の格差を顕著に減少させ,負の所得税は適職率に影響を与える可能性が高いことが示された.また,ベーシックインカムの過剰な給付が,世帯間の貯蓄の格差を増大させる可能性が示された.