主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2025年度人工知能学会全国大会(第39回)
回次: 39
開催地: 大阪国際会議場+オンライン
開催日: 2025/05/27 - 2025/05/30
BIT (行動性無視検査) 課題のうちの複数を実行可能である。 提案モデルは,領域切り出しと認識とを行うことが可能な,訓練済み画像認識モデルからの転移学習により,検査課題に領 域適応させたモデルに基づいている。 注意モデルは,計算論的神経科学,認知科学などの関連分野で提案されてきている。これら従来モデルでは,左右両視野に 渡る注意の分布と,視野内に提示される物体の位置を処理する背側経路と,物体認識を司る腹側経路,および,それら情報 を統合する頭頂葉,前頭葉に渡る回路が想定される。 提案モデルでは右頭頂葉の病変による患者の課題成績と,手術前の損傷を模倣することが可能である。従来モデルに比して ,患者の成績への適合が容易である点,パラメータの解釈が容易である。このことから,自然言語処理モデルでの注意モデ ルとの関連を考察可能である。