抄録
近年, WAMやSWANに代表される波浪推算モデルの高精度化が進み, また, ECMWFやNCEPなどの諸機関から長期間の信頼性の高い気象データが入手可能となり, 過去数十年に遡って高精度な波浪推算が容易に行える. これまで波浪推算は特定の期間や気象擾乱を対象にしてきたが, 現在では上記の気象データを基に実施した長期間の波浪推算値を用いて波候統計などの長期統計の検討も可能である. 本研究は8年間の波浪推算値を基に日本沿岸および周辺海域の波浪の出現特性を明らかにした. また, これらの出現特性と同様な結果が観測値からも得られたことから, 波浪推算値を基に波候統計を検討することは極めて有用な手段であることが確認できた.