海岸工学論文集
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レーザー濃度計・ADCPによるストーム時, 砕波帯内での浮遊砂濃度・平均粒径計測と沖方向浮遊砂量の推算
加藤 茂山下 隆男Abbas Yeganeh-Bakhtiary
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2002 年 49 巻 p. 436-440

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抄録

京都大学防災研究所大潟波浪観測所のT型観測専用桟橋を援用して, 高波浪条件下, 砕波帯内でのレーザー濃度計よる浮遊砂濃度・平均粒径とADCPによる平均流速の鉛直分布計測および波高計による波浪特性の計測を行った.その計測データとVanoniの分布形を用いて, 浮遊砂濃度および砕波によって混入した気泡の鉛直分布の推定を試みる. また, 推定した浮遊砂濃度の鉛直分布を用いて, ストーム時, 砕波帯内での沖方向浮遊漂砂量の算定を行う. その結果, 沖方向浮遊砂量と波浪エネルギーフラックスの間には線形関係があり, 波浪条件から砕波帯内での沖向き浮遊砂量が定量的に推算可能であることが示された.

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