抄録
開水路の流水からエネルギーを抽出する新型水車を考案し, 模型実験により導流板による水寄せ装置を併用して, 元の流水エネルギーの60%以上を抽出できることを実証した. 本水車の外形はダリウス型揚力水車に近いが, 平板状の羽が流水により揺動して水車トルクを発生する抗力水車であるため, 製作が容易であり, 波浪のような往復流にも使用できる. 次に, 羽の仰角の変化に伴う流況変化を数値解析で求め, 羽への作用流体力の理論解析を行なった. 最後に, 信濃川妙見堰魚道呼び水水路に設置した現地用の本水車をリニアクランク式空気圧縮機と接続し, 河川水中へ空気注入を行い, 魚類の呼び寄せと水浄化に利用しようという事業を紹介する.